プロジェクトのレシピ
Posted in システム, 思考散歩 on 11月 9th, 2009 by admin – Be the first to comment今のプロジェクトに参加させてもらって気がついたことをいくつか書き留めておく。
今のプロジェクトは、目標もほぼクリアされ、作業量的にも残業がほとんど無く、まあ成功と言えるプロジェクトだと思う。所謂、デスマーチなどほど遠い、良く出来たプロジェクトだと言えるだろう。
まず、1点目として、マネージャーの行動力のスゴさがある。これがプロジェクトを成功に結び付けたと言っても過言ではないと思う。思いついた事はすぐに行動する。例えば、何か疑問が生じたらエンジニアにすぐに電話する。やられる方は結構きつそうだが、結果としてそれが滞りの少ないプロジェクト運営に繋がったと言えるだろう。また、面白い事に、今のマネージャーは、絵や、文章に書き起こしながら仕事をする。かなりしつこいくらいにそれをやるのだが、これがロジカルな発想を導き決定を助けているようだ。
ただ、ちょっと気になるのはチーム感の欠如だと思う。
チームとしては、遠隔地に跨るチームを巻き込んで良くやっていたと思うのだが、参加している身になると何か違和感が残る。
この違和感の正体がつかめずに戸惑っていたのだが、先日、アジャイルWGに出席した際に、その正体の一部が見えた気がした。それは、”線引き”による違和感だ。この表現だと何だかわからないと思うが意思決定プロセスの根本にある考え方がしっくりこなかったようだ。
意思決定はとてもロジカルに行われていたのだが、そのロジックの根底にあるのが、責任範囲を明確にし、そこで言い訳が立つようしようというものだった。別の言葉で言えば、常に責任回避の方法を考えて意思決定するとでも言えばいいだろうか。
これは、正しいと思う。確かに正しい。でも、感情的には何だかしっくりこない。
多分、『こうこうこうだから、私は悪くありません』というロジックの部分で、『一緒にリスクをテイクしていきましょう』とか、『お客さんの為に何か良いサービスを提供しましょう』的な感覚の分量が少し足りないのだと思う。
そういったものがまったく無い訳ではなく、分量が足りないのだ。
プロジェクトは、もしかしたらカクテルに似ているのかもしれない。混ぜる物の微妙な分量を変えるだけで、美味いカクテルになったり、まずいカクテルになったりする。全てバランスのなせる技なのだ。確かに、原料を厳選するとか、隠し味的な特殊なレシピを用いる事でも、ある程度おいしいカクテルは作る事が出来る。でも、同じレシピでも、達人級の人が作ると、異様に美味いカクテルができたりする。それは、微妙なさじ加減であったり、シェーカーの振り方、回数、強さ、本当に微妙なもので変わってるのだと思う。
我々は、システムの分野で、こういった優秀なバーテンダーにならなければならないのではないかと思った。
まずは、美味いカクテルの味を知らないと作れるようにはならないだろうな。

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